2023年6月2日
以下は、今日、我が家に届いた定期購読専門月刊誌テーミスに掲載されている高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江…彼については、故人を悪くは言いたくないが(下記の高山正之に倣って言えば)村上等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
米タイム誌は創刊から日本を貶める反日雑誌だ
故意に悪人ヅラの首相の写真を掲載し朝日新聞も追随するが
宋美齢や蒋介石を表紙に使い
広島サミットに合わせるように米タイム誌が岸田首相を表紙に登場させた。
ただその絵柄が酷い。
農協の元青年部長風というか生真面目を絵に描いたような首相を斜め右側から撮った写真は顔の半分が薄黒い陰になって、半分宙に浮いた左手はまるで写真を撮られまいとする犯罪者の挙措を思わせる。
小狡い詐欺師を連想させる暗い写真につけた数行の絵解きには「長年の平和主義を捨て去り、自国を真の軍事大国にしようとしている」とある。
「支那朝鮮が恐れる侵略国家日本」という東京裁判史観を思い出させる。
実に悪意に満ちた下品な写真だ。
一国の宰相に対して失礼極まりない。
だいたいタイム誌はマイナー・ベイツやジョージ・フイッチらと反日工作をやってきた宣教師H・ルーズの息子ヘンリーが1923年に創刊した雑誌だ。
本人も支那で子供時代を送り、支那人大好きの反日屋だ。
だからタイム誌は頻繁に宋美齢や蒋介石を表紙に使い、日本人は徹底して悪者扱いだった。
そういう伝統がある。
だから、カメラマンも悪意剥き出しで故意に悪人ヅラの岸田を撮った。
絵解きも日本を目一杯貶めている。
あの朝日新聞の珊瑚落書き事件で「百年単位で育ったものを瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の」と書いた降幡賢一みたいな記者が書いたのだろう。
だから官邸はゲラを見て驚いた。
写真も絵解きも差し替えを要求した。
タイム誌もやましいから絵解きの悪意は消したが、写真は悪相しか撮っていないのでそのまま残さざるを得なかった。
官邸は掲載を断固断るべきだった。
日本のメディアも米誌となると何もいえなくて、タイム誌の無礼を厳しく指摘した論調は一つもなかった。
朝日新聞に至っては「素粒子」欄で「いいのかな。米タイム誌に『平和主義を捨て』なんて書かれてるけど」とやっていた。
筆者は坪井ゆづるか。
米誌は常に正しいと信じ、その尻馬に乗って岸田をおちょくって喜ぶ。
みっともない。
タイム誌は常に日本を貶め、腐してきた。
ただ、朝日と違うところは一回だけ日本人の汚名を雪いだことがある。
1912年、処女航海に出た英豪華船タイタニック号。氷山と接触したぐらいで沈んでしまったのはリベット打ちも鋼板も粗悪過ぎたことが判明している。
そんなお粗末な船に乗り合わせた不運な日本人が一人いた。
知的文化人を気取り反原発を
鉄道院官吏でYMOの細野晴臣の祖父細野正文だ。
露西亜留学を終えて帰国の途次、この豪華船の処女航海に乗り合わせ、そして辛うじて生還した。
ところが、やはり生還した英国人教師ローレンス・ビーズリーがその体験記を書き中で「私の乗ったボートに無理やり乗り込んできた嫌な日本人がいた」と記述していた。
日本の新聞がそれを伝え、正文は世間の非難を一身に浴びた。
しかし彼は一言の釈明もしないまま役所をやめ、隠遁同様の余生を送った。
その後、彼が残したメモがタイタニック研究グループの目に留まった。
調査の結果、正文は左舷10番ボートに乗っていて、ビーズリーは右舷13番ボートだったことが判った。
その他の生存者の証言とも一致した。
ということはビーズリーが見た"日本人"は正文ではなく、船底にいた支那人苦力の一人だったようだ。
それを1997年にタイム誌が報じて実に85年ぶりに細野正文に着せられた濡れ衣を晴らすことになった。
ビーズリーの偏見が飛び出たとき、なぜ日本の新聞は白人のいうことに疑問も感じず、自国民を蔑むのに懸命だったのか。
外務省も日本、及び日本人の名誉のためになぜ確認をしなかったのか。
それをやっていれば、細野正文の無実がその場で判明しただろう。
それにタイタニック号の構造の杜撰さや救命ボートの不足など、ほとんど犯罪的な英国人の怠慢が見えただろう。
ところでYMOといえば坂本龍一が先日、亡くなった。
いい音楽家だったのに知的文化人を気取って反原発に走って晩節を汚したのはとても惜しまれる。
映画『戦場のメリークリスマス』に関わったのももう一つの残念になるか。
あの作品はオランダ系ヴァン・デル・ポストが自身の捕虜体験をべースに書いたものだが、その偏見は酷すぎた。
彼は開戦後、英軍兵士としてバンドンに派遣され、日本軍と戦うはずだった。
しかし彼らの盾になる現地兵が日本軍先遣隊800人にやられると8万白人将兵は即座に于を上げた。
彼らは日露戦争などで捕虜に優しい日本軍を知っていた。
だから死傷者ゼロでまるまる捕虜になった。
250人の日本軍将兵を報復処刑
「戦わず降伏し、遊んで暮らした収容所生活」(R・カウスブルック『西欧の植民地喪失と日本』)を隠すため彼らは「過酷な待遇」を演出した。
日本人を「残忍で臭い腰曲がりの猿」(ピンネルツ)と蔑んで、自分で捕虜になりながら、それを屈辱といって250人の日本軍将兵を報復処刑した。
その一人、堀内豊秋大佐に死刑を宣告したティウォン大佐は判決理由を「なぜなら彼が日本人だからだ」といった。
彼ら白人の臆病さ、醜さを目撃した日本人が後々、それを世界に語らないために口封じをしたと考えると分かり昜い。
そうした想定作りを指導した1人がヴァン・デル・ポストだ。
彼は自分を含めたオランダ人の醜さを知りながら彼の作品では何の言及もない。
すべてを戦争の異常さと「残忍な日本軍」のせいにして描きあげている。
大島渚はそんな事情も知らず、オランダ人の嘘をさらに誇張することが文化人と思い、そこに坂本龍一を嵌め込んだ。
そう考えると、彼はこの件では被害者だったのかもしれない。