歴史学者の加藤陽子は長谷部恭男らとの鼎談で…日本を腐している…どこからこんなヘンな見解が出てくるのか。

2023年7月27日

以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。

随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江…彼については、故人を悪くは言いたくないが(下記の高山正之に倣って言えば)村上等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。

見えない人
万里の長城の内側を中原と言い、そこは古来、漢民族が暮らしていた。 
中原には幾多の王朝が建ったが、ほとんどが長城を越えてきた外来王朝で、漢民族を奴隷にして華麗な文化を生んできた。 
しかし外来王朝もいつか滅ぶ。
そうすると地元の漢人が立って覇権を争い、世は大いに乱れた。 
周が滅んだあとの春秋戦国時代がいい例か。 
そんな混乱もやがてもっと強い外敵がきて制覇してしまう。
鮮卑の唐、モンゴルの元、満洲人の清かそれに当たる。 
清が滅ぶと同じように蒋介石や馮玉祥や張作霖が立ってがやがややり始める。 
いつものパターンならここに外来勢力、例えば日本が出てきて支那を治め、善政を施すことになる。 
民は鼓腹撃壌となるところだが、このときは別の勢力が嘴を挟んできた。 
米国だ。
この国は支那に異様な執着を持ち、マニフェスト・ディスティニーとすら呼んでいた。 
で、米国はがやがややっている漢人の中から蒋介石を選んで「お前を次の覇者にする」と言った。 
それもちんけな中原の王ではない。
清が治めた版図、つまり満洲もモンゴルもウイグルもみな蒋介石にくれてやるというのだ。
これが世に言うスティムソン・ドクトリンだ。 
そうなれば満洲も蒋のモノだから「日本は蒋介石の領土を侵害している」ことになる。 
だから日本を支那から叩き出せ、というのがスティムソンの狙いだった。 
日本は反論する。
漢人の中原のように満洲満洲人の故地だ。支那のモノではない」と諭したが、米国は聞く耳を持たない。 
それどころか蒋には大版図をやった代償に日本と戦って叩き出せと命じた。 
そのために戦闘機に教官をつけて支那空軍をプレゼントした。
アパッチをやっつけるのにチェロキーに銃をやるのと同じだ。 
独逸も呼応した。
烏合の集団の蒋介石軍に独軍のヘルメットと制式銃を与えて根性から叩き直した。 
さらに黄浦江の河口の呉沿から陽澄湖を結ぶ上海外郭線にも堅牢なトーチカ群を構築させた。 
これで上海の邦人を皆殺しにし、救援の日本軍も叩き潰す仕掛けができた。
蒋介石軍がそれを果たせば支那は米国のものになるはずだった。 
ただその仕上げ中にハプニングがあった。
張学良が蒋を捕えた西安事件だ。 
コミンテルンの画策とか言うヒトもいるが、宋美齢を連れて現場に飛んだのは在支37年の米紙記者ウイリアム・ドナルドだ。 
彼は米広報委員会(CPI)と関係があり、彼の登場で事件はすぐ解決した。 
そして蒋介石は対日戦に踏み切る。
まず盧溝橋で日本軍を刺激した。
戦争になってもいい状況だが、日本は堪えた。 
次に通州で在留邦人250人が虐殺された。 
アラモでは米市民250人が殺され、米国はすぐメキシコと戦争を起こした。 
戦艦メインがハバナ湾で爆発して220人が死ぬと米国はスペインに宣戦布告した。
その感覚で米国は通州事件をやらせたという説もあるが、日本はそれでもコトを構えなかった。 
米国が「構わないからやっちまえ」と言ったかどうか。
蒋は2万邦人の大虐殺を狙って6万の精強部隊に日本租界攻撃を命じた。 
しかし日本側は僅かな守備隊がよく戦い、そのうち日本から増援も来た。 
折角のトーチカはすぐ落され、米国製の支那空軍も日本租界の外に爆弾を落とし、多数の支那人ライシャワー大使の兄を殺した。 
これが第二次上海事変だが、歴史学者加藤陽子は長谷部恭男らとの鼎談で「日本は中国を侮ってトーチカの存在も知らず、英米諸国に見下された。今の口シアに通じるところがある」と日本を腐している。 
どこからこんなヘンな見解が出てくるのか。 
こんなんだからこの前の学術会議推薦から外された。 
学術会議は今年も新メンバーを上申したが、彼女の名はない。 
ま、無理もないか。

*この加藤陽子が何と!東大教授である事。
国連の人権理事会が、日本を誹謗中傷する事に、主要人物の一人として加担していた、反日日本人の代表選手の一人である事を日本国民全員は忘れてはならない。