私は、ここで、あなたに、心からの感謝を告げる。 あなたが私に与えてくれた大恩を、私は永久に忘れない。

私は、ここで、あなたに、心からの感謝を告げる。 あなたが私に与えてくれた大恩を、私は永久に忘れない。
2017年07月30日
20年超のデフレの中で、私を実の兄貴の様に慕ってくれていた会社経営者がいた。

彼の山梨の実家を車で訪問した時、言わば、車での大阪から山梨までの旅に同行した。彼の実家で歓待されてご馳走になったブドウの美味しさの記憶は今でも鮮明である。

彼が言ったことがある。「しかし、あなたは頑張ったね。私が知っている不動産業者の社長の何人かは、自殺している。丹後半島のちりめん業の経営者なども自殺している。この時代をあなたは乗り切った。流石です。偉い…」そんな事を言ったのである。

だが、この時代は、私たちも本当に苦しかった。

だが、私たちにお金を貸してくれる人は大阪には一人もいなかった。

それは、実は、世の中には、私のような人間、いわば、昨夜の寅さんは、実は、滅多に居ない事を教えてくれているのである。

昨夜は、宇野重吉演じる横山大観と思しき日本画壇最高の画家が、滅多にない人である、寅さんや、私として、龍野の芸者である、悪党に、必死に働いて得たお金を騙し取られた太地喜和子を助けたのである。

この世で、私たちを助けてくれたのは、私の故郷である仙台人だった。

わが母校である仙台二高が、仙台の街では、東大生であり京大生であること、仙台二高生は、世のため、人のために生きる人たちである事を、心底知っていた人だったから、

私たちを20年超の苦しみから一瞬にして救ってくれた。

彼は藤沢周平などの本物の、大衆作家と呼ばれている一群の人たちの作品の、日本有数の愛読者だった。彼らが描いた世界の真実を、我が真実として生きている人だと言っても過言ではない。

私と同様に、すこぶる酒に強い人だった。

彼は徳永英明の大ファンでもあった。

奥さんと結婚したのも徳永つながりだという。

私は、「男はつらいよ」、の後半の作品に採用されて流れた彼の曲をとても良いと思っていた。

だが彼の歌だけは、カラオケでは、どうしても歌えない。

映画の中では使用されはしなかったが、彼の代表曲である、「壊れかけのラジオ」を、私は、彼と歌える店で一緒する度に、彼にリクエストした。

私が、彼に対する感謝を永遠に忘れない事は言うまでもない。

今は、こうして書いている人生を選択しているから、今も、ビジネスマンとして活躍している彼に会う事はないのだが、

私は、ここで、あなたに、心からの感謝を告げる。

あなたが私に与えてくれた大恩を、私は永久に忘れない。

本当に有難う。

いつまでも元気でいて下さい。

ご家族、みなさん、幸せであられますように、心から祈念しています。