世界は或る面では皆一緒なのだ。2011年に仏映画「マルセル」を観ての感想である。

世界は或る面では皆一緒なのだ。2011年に仏映画「マルセル」を観ての感想である。

2023年04月08日

さっき午後1時半過ぎからNHKBSプレミアムで「マルセル」というフランス映画を観ていた。
パリに住む二家族がプロヴァンスで夏休みを送る話である。
とても良い映画だった。
仙台と閖上の関係と一緒でもあるなと今は思うのだ。
私が子供だった時分の夏、仙台から、東北大学の教授達や仙台市民病院の医者たちが、釣り等の海や浜の時間を満喫しに来ていた。
何よりも仙台に住む親戚たちが夏に来る。
同年代の従兄弟たちとの交流は「マルセル」のようなものであったのだ、と。
街暮らしの少年と田舎暮らしの少年の間に生じる少年たちの夏。
それは青年になっても同じだろう。
例えば、私が仙台二高生だった時分、山育ちの親友と海育ちの私(二人は、それぞれに家庭的な問題を抱えていた)が、我が家の在った閖上で過ごした複雑な一時も在った。
人間の心情と言うもの、感性と言うものは古今東西変わらないものなのだと私は思う。

2011/11/22

2023/4/4, in Kyoto