日本敗戦の朝、米国人がどやどややってきた。今もそうだけれど彼らは日本人に比べてかなり知的レベルは低い。

今週号の論説も私の彼に対する評が全く正しい事を見事に証明している。
2017年04月21日
 
戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之週刊新潮に連載している名物コラムからである。
今週号の論説も私の彼に対する評が全く正しい事を見事に証明している。

随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江…彼については、故人を悪くは言いたくないが(下記の高山正之に倣って言えば)村上等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。

パンの中の悪意
日本敗戦の朝、米国人がどやどややってきた。 
今もそうだけれど彼らは日本人に比べてかなり知的レベルは低い。 
例えばGHQスタッフのレオン・ベッカーは、日本は米国に比べて遅れていてだからまだ奴隷がいると頭から信じていた。 
彼はさんざ探して北海道の炭坑を監獄部屋と決めて「1万3000人の奴隷を解放した」(新潮社『マッカーサーの日本』)。 
彼らは24時間働かされた、立派な奴隷だったと彼は報告したが、当時は黒いダイヤのブームだった。 
現にこの監獄部屋摘発のあとGHQは「石炭増産のために24時間操業をせよ」(同)と指令している。 
俄かに奴隷にされた炭坑夫も吃驚しただろう。 
米国人はまた日本語の読み書きも文化の遅れた一因と見做した。 
だってアルファベット26文字の米国人の識字率はやっと60%台。
日本人は1万以上の漢字に仮名とアルファベットも使っているから「日本人の85%は新聞が読めないだろう」(同)と推測した。 
「それが日本の民主化を遅らせている」「まずローマ字化し、ゆくゆくは英語化すべきだ」と。 
そんな馬鹿を諭すため文部省は昭和23年、子供から老人までを対象に全国規模の日本語読み書きテストを実施した。 
結果は識字率98%。
担当したGHQ将校ジョン・ペルゼルが「識字率をせめて米国人並みに改竄してくれないか」と日本側に哀願した話が残っている。 
米医学界も低レベルで新生児は「1年間は植物状態」と信じていた。 
だからGHQの医療担当官は早い時期から添い寝する母子を見て驚愕する。 
添い寝は危険で不潔だからとGHQは産院に母子分離を命じ、ために不幸な取り違え事故が増えた。 
母子添い寝が赤ん坊の情緒安定にいい影響があることを米国人が知るのは80年代にWHOが公認してからだ。 
この辺までは無知ながらどこかに善意は感じられるが、GHQの施策にはそうでないものも結構ある。

クロフォード・サムスは日本人の頭にDDTをぶっかけた男だが、その次にやったのがマーガレット・サンガーと加藤シヅエを使った産児制限強制だった。 
フランクリン・ルーズベルトは「日本人は四つの島に閉じ込めて滅ぼせ」と遺言した。
ポエニ戦役で敗れたカルタゴのようにと。 
それで「四つ」以外の台湾や朝鮮は没収。
軍隊は解体させ交戦権も奪った。
ローマがカルタゴに提示した降伏条約そのままだ。 
加えてこの産児制限で人口を減らし、滅びをより確実に早めさせた。 
実際、日本の人口はいずれ先の大戦前のそれを割り込むだろう。 
サムスはもう一つ仕掛けをした。
日系米国人が祖国の窮乏を救うためにいわゆるララ物資を始めた。 
米政府は家畜飼料の脱脂粉乳を出したが、その際に始まった給食に便乗してきた。
パン食の普及だ。 
彼らは呼び水に約18万トンの小麦を供与し、見返りに「パンを中心とした給食」を法制化させた。
山村明義『GHQの日本洗脳』によればマクガバン上院議員は「これで日本を将来にわたる小麦の大口買い入れ国に仕立てられた」と語っている。 
「コメを食うと頭が悪くなる」伝説が伝播されたのもこの時期。
朝日新聞は「次代の子供たちまでコメ食につきあわせるな」(昭和39年)と米国からカネを貰ってパンの宣伝をした。 
かくてコメ離れは進んで2011年にはパンとコメの購入額が逆転している。 
小学1年の道徳教科書にあった「パン屋」の話を「和菓子屋」に変えたら検定をパスした。日本の伝統と文化はパンでは語れないという趣旨だ。 
それに朝日が噛みついた。
「パンには伝統も文化もないのか」と。 
そう。何にもない。
代わりに頭が悪くなるグルテンと年季の入った米国のズルさがどっさり入っている。 
コメの飯を食え。
少しは歴史も見えてくる。