日本で超の付く一等地は銀座と梅田、この二つ。

日本で超の付く一等地は銀座と梅田、この二つ。

2010年07月19日
言うまでも無い事ですが、日本に、超の付く一等地は銀座と梅田、この二つしかないのです。
大分前、日本中がどん底だった時に、国鉄清算事業団が、この北ヤード地区で最初に売却した鉄道管理局跡地を、三越を競り落として購入し開業したヨドバシカメラ梅田店は、同社店舗中で日本一の売上を上げているのです。
此処に同店が開業してから、秋葉原に並ぶ日本最大の家電街であった日本橋は一気に寂れました。
当時、弊社が南海難波駅南口に所有していた駐車場付きのビルは、その大きな収入源だった大手電気店からの駐車場収入が一気にガタ落ちした。
それほどに、梅田の地力は凄いものなのです。
地下鉄梅田駅の一日乗降客数は日本最大級、阪急梅田駅は私鉄では日本有数の一日乗降客数、阪神梅田駅も勿論ターミナル駅、その上に阪急、阪神両百貨店が在り、ターミナルに等しいJR大阪駅の上には大丸…今、南側駅上に建築中のビルに大増床、
北側駅上に建築中のビルには伊勢丹三越が入り、その上のオフィス棟には伊藤忠商事大阪本社が創業の地である本町から移転決定。
言うまでも無くターミナル商業地としては日本一でしょうし、集客力の面から見たら、銀座よりも上でしょう。

この様な場所に、半値八掛けを社是とする、或る面では日本一の高利貸し、オリックスが、この日本一のダイヤモンドと言ってよい場所にもたらした騒動に乗じるようにして、
突然出て来た日本サッカー協会なるものは、一体、何様のつもりで、これほどの傍若無人な振る舞いをしているのでしょうか?

Jリーグが出来てから20年近くが経って、日本のGDPが1円でも増えた所か減っている事、
30歳になっても定職もなく、ましてや結婚なぞおぼつかない、そんな年収200万円以下の若者が1,000万人以上にも成っている事に、日本国民は気が付くべきだと思う。

僕が率いていた不動産会社が、このままのペースで行くと10年後には店頭登録する所まで行くか、という状況で、30数名の社員が居た頃、僕は何時も言っていたものでした。
周囲はマンション群。南海監督だった故・鶴岡監督が言った「グラウンドには銭が転がっている、それをつかむ為に人一倍練習しろ」を引用しながら、
「よその会社は多い所でも週1回、貴方が週3回この金城湯池にポスティングするだけで年収は人の2倍、3倍に成るぞ、若いうちは体力勝負、普通の能力でも、人一倍頑張れば、年収1,000万円が約束されたエリートよりも年収は高くなるぞ」
事実、弊社社員の給料は大商社の若手社員よりも高かったのです。

僕が前述の文章で「良い若いものが、あんな所に群れ集い…」と書いたのは、そういう意味なのです。
そもそもサッカーは、階級社会であり、肉屋の息子は永久に肉屋の息子である欧州の、
労働者階級の不満のはけ口という側面が在り、労働者階級を超越する二つの手段の一つ。
もう一つは世界的なロックバンドに成る事。
南米に於いては貧困の極みであるスラム街を脱出する唯一の手段でもあったのです。だから、反則のやり方や倒れ方…ずる賢さも大事等と言うスポーツなのです。

20数年前、日本に文明のターンテーブルが廻った時、NHKで、顔を隠す形で、事情通が日本の強さの秘密を語っていた事が有りました。
昼休みに3時間休む国と、飯を食う間も惜しんで働く国民では大きな差が付くのは当然なのだと。

米国や日本の様な国には欧州は一国では絶対に勝てない、それほどの差がついたのです。
だから何度も戦争を繰り返した歴史を持ち(アルザス地方の領土問題も存在)犬猿の仲であった独仏が手を結び、EU誕生となったほどに、日本は強かったのです。
その日本を支えたのは、終身雇用制度の中で勤勉に働き、将来に安心感のある、一億総中流社会だったのです。

僕は、サッカー協会は、この日本の特質を壊し、日本を欧州の階級社会の様な絶望的な労働者階級、或いは南米のスラム街に等しいと言っても過言ではない、定職も無く年収200万円万円以下が1,000万人以上等と言う、悲惨な社会をコピーする事には大いに力が有ったと思う。
サッカー協会なんぞは、一将功成って万骨枯るの典型ではないでしょうか?

これをチヤホヤするマスコミ(特にTV)が、所謂、汗と血と涙を流して、日夜、生産活動に励んでいる労働者の対極に居て、ロクに深めた事も無い知識の中で、瞬間芸のコメントや、イベント好きのはしゃぎ野郎と化して、あの気持ちの悪い言葉「感動をありがとう」なんぞを生み出し、日本国民を、愈々、低能にする事には大いに貢献が有ったと僕は思う。
彼らが美人コンテストまがいに別嬪を脇に置き、結構毛だらけで楽して年収1,000万円以上を稼いでいる時に、あのサポーターと称する若者たちは、一体、どれだけの年収を稼いでいるのでしょうか?

日本のマスコミの根本的で重大な欠陥については後述しますが、
平松の様な元・毎日放送のアナウンサー(と言っても、そう言えば、そんなの居たかな、というレベルの)だった様な人間が大阪市の様な実質的には日本第二の大都会の市長に成って、今回の様な、史上最悪、最低の悪行…
こんな阿呆な事をしている暇に、北ヤードを経済特区に申請し、大阪発の大企業を梅田に呼び戻す事をしてるべきなのですから。

銀座4丁目をサッカー場で塞ぐ事が(私たちに与える税金上の損失が将来も考えたら一兆円超に成る事は前述した通り)「大阪が生まれ変われる大きなチャンス」(7月17日、朝日夕刊)だ等と言う、史上最低と言ってよい低能な人間が市長になったりする事を防ぐためには、今の選挙の有り様を変えなければならないと思う…
このままでは国が没落するのみ。

立候補者全てに論文を書かせ、大阪や国に、どれだけの貢献を成してきて、どこに問題があって、その解決策を開示させ、その地方最高の叡智たちが結集して判断して選抜する様な事にしないと、今回の様な事は防げないと僕は思う。

僕は数年前から警句的に言って来たのです「あなたの一票が国を駄目にする」と。
一票を投じて役目完了などと思うから駄目に成る、民主主義とは不断の注視、不断の提言の連続なのだと。

今のマスコミが民主主義の代弁者等と言うのなら、まっぴら御免と言う事については次回に。
日本のマスコミが何故駄目なのかを、具体的に、きちんと、誰にでも分る形で提示します。
奥深い所で60年前と何も変わっていない、と言う恐ろしい事実に、僕は、最近気が付いてぞっとしているのですが。