秋岡家栄の衣鉢…もう一つ。外では借りてきた猫みたいなくせに、日本ではやたら尊大に振舞うのはなぜか。それも秋岡家栄流なのか。

2023年06月15日

以下は、本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江…彼については、故人を悪くは言いたくないが(下記の高山正之に倣って言えば)村上等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。

秋岡家栄の衣鉢

イスラム・イランは中東の北朝鮮みたいなところだ。 
金正恩に当たるのがホメイニ師になる。
彼が「女は化粧するな」と言うと口紅を引いた女はみなしょっ引かれて鞭打たれた。 
テヘラン日本大使館の横の道を入ったところにそういう不信心な女を鞭打つ刑場があって、キャーキャー泣き叫ぶ女の声が塀越しに聞こえてくる。 
口紅でそんな具合だから不倫ともなると冗談でなく石打刑で殺される。 
そんなところに特派員として赴任したらすぐ東京新聞の記者が追放された。 
続いて日経と毎日の記者が追われた。
追放理由は風紀問題も含まれていたが、公表はされない。 
だからテヘラン外交筋は「非常識な宗教政権を批判して追われた」と善意に解釈して同情もした。 
そうなると「ではまだ残っている連中はどうなんだ」という話になる。
イスラム坊主どものポチになったか」と口さがない。 
その昔、支那文革で揺れたとき、それは毛沢東の仕組んだ権力闘争だと産経の柴田穂が報じた。
毛は真実を語られるのを嫌った。
柴田は即、追放された。 
各社も真実を報じて追放されたが、朝日の秋岡家栄は真実を報じなかった。 
彼は劉少奇ら2000万人が残忍に殺された文革を「美しい」と報じた。 
毛は秋岡の媚びに応えて人民日報日本代表のポストを与えた。 
テヘランの外交筋はそういう秋岡を見る目でこっちを見ていたらしい。 
そんなときイスラム指導省から呼び出された。
こちらの記事が「ホメイニ師に対して不遜」と判断され、記者証は没収。
「追放か収監か、追って沙汰する」と宣告された。 
良くて追放。
多分、牢屋暮らしとは結構応えたけれど、心ではちょっぴり誇らしく思ったものだ。
因みにテヘランの朝日は十分に秋岡的で、いつもいい子だった記憶がある。 
そんなテヘランと今、よく似ているのがプーチンのモスクワではないか。 
斎藤勉元産経モスクワ支局長によれば「プーチンはほぼ金正恩」という。
彼は政敵を暗殺してエリツィンの後釜に座ると、事実に拘る新聞記者を片端から暗殺していった。 
自作のテロでモスクワ市民を殺害し、チェチェン攻略の口実にする辺りは金正恩を越えているとも。 
ウクライナ侵攻についてもプーチンは「NATOは東独より東には出ないと約束した」「我々は騙された」と被害者を装った。 
しかし青学大名誉教授の袴田茂樹は「東に一歩も出ないなんて口約束にもない」と反論する。
プーチンスターリン並みの嘘つきだと。 
斎藤勉もウクライナ侵攻時、プーチンがゼレンスキー以下ウクライナの知識人など「数十万人の処刑名簿を持っていた」(4月18日付け産経新聞)ことを明かしている。 
スターリンがやったカチンの森プーチンはキーウ陥落の暁に再現する気だったと。 
しかし1週間で実現するはずだったキーウ陥落は1年半になるという今も成し遂げられない。
そういう屈辱的な報道にプーチンはイラつく。 
露外務省は袴田茂樹や斎藤勉ら日本人63人に入国禁止の制裁を通告した。 
新聞でいえば産経が4人、日経3人、読売2人が処分された。
ただし朝日は1人もいなかった。 
実際、紙面を見ても欧州総局長の国末憲人が日曜コラムで「露兵士はみな残忍じゃない。子供にクッキーをくれたのもいた」と書く。 
それでもいつもプーチン万歳ではまずいと思ったか「ロシア内、苦しい外国人記者」の見出しで各国特派員が尾行されたり脅迫を受けたりする実態を報じた。 
ただ、いずれも被害は外人記者で、いい子の朝日は尾行すら受けていない。 
各国記者に被害を聞いて歩く朝日の記者の卑屈な心根の方を聞いてみたい。 
もう一つ。
外では借りてきた猫みたいなくせに、日本ではやたら尊大に振舞うのはなぜか。
それも秋岡家栄流なのか。