昨年、旧優生保護法下で強制不妊手術を受けた被害者に…本当は社会党と朝日新聞が謝罪しないといけない。

彼らによって、マッカーサー憲法を承認させた。共産党のほか女性39人が当選した戦後第一回総選挙はすべてGHQが仕組んだやらせだったと思った方がいい。
2020/03/23

以下は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之と世界有数の中国通である宮崎正弘が対談した下記の素晴らしい本からである。
この本は日本国民が今すぐに最寄りの書店に購読に向かわなければならない本である。
世界の人達にも必読の書であるが、それは私が出来るだけ伝える。 
前文省略
高山 
北朝鮮軍が、突然38度線を越えて、攻めてきた。
それまでは日本が支配していたから朝鮮半島は防衛の砦になっていた。
日本がいなくなったとたんに朝鮮半島は分断されて、半分は共産化してしまったわけです。 
日本人はキリスト教も嫌いだけど、共産党も嫌悪して警戒を怠らなかった。
それがアメリカにはさっぱりわかっていなかった。 
ダグラス・マッカーサーの部下だったウィリアム・シーボルドが『日本占領外交の回想』(朝日新聞社)という本に、日本にきたら政財官界の人と会うたびに「共産党を警戒するように」と言われたと書いています。
日本を占領したアメリカ人は当初、共産主義コミュニストを別に警戒していなくて、昭和21(1946)年の第一回普通選挙の時には、共産党員を獄中から全員釈放して立候補させ当選までさせている。
宮崎 
宮本顕治徳田球一もみんな解放した。
高山 
戦後第一回の総選挙は、GHQが本当に得票まで差配したいい加減な選挙だった。
女のセックスを男並みに解放しろという加藤シヅエも議会に送り込んだ。
まさにマッカーサー・チルドレンで、彼らによって、マッカーサー憲法を承認させた。
共産党のほか女性39人が当選した戦後第一回総選挙はすべてGHQが仕組んだやらせだったと思った方がいい。
宮崎 
全員通ったんですか。  
高山 
全員当選です。
加藤シヅエの記録を読むと、ある日、米軍の将校が来て、出馬を要請される。  
宮崎 
加藤シヅエの亭主は社会党政治家の加藤勘十ですね。  
高山 
なぜ加藤シヅエに白羽の矢が立ったのかというと、彼女は家族計画運動で産児制限の必要性を訴えていたアメリカのマーガレット・サンガーの一番弟子だったからです。  
日本を滅ぼすには、憲法で武器を持たせない、軍隊を持たせない、交戦権もなくす。
あと、国を亡ぼすには人口を減らすのが一番いいから、それで女の権利でコンドームをつけろと言って騒いだ。 
マーガレット・サンガーは「男だけが遊んでいる。女は遊ぶと身ごもってしまう。これは不公平だ」と言って、各種のコンドームやペッサリーをつくった女性です。
サンガーは女も遊べる世界にしようとしていた。 
アグネス・スメドレーも一緒でした。
男に弄ばれ、結婚すれば赤ん坊の面倒ばかり。
それが不満で亭主と子供を捨てて飛び出してきた女です。
スメドレーと加藤シブエはサンガーの下で一緒に女が遊べる社会づくりに励んだ。
スメドレーはそのあと上海に行きます。 
上海に行って、男遊びを実践し、サンガーのところへもっとコンドームを送ってくれといってきた。
その発送を手伝ったのが加藤シヅエです。
宮崎 
妙に生々しい話ですが、それは何に書いてあるんですか。
高山 
そこまで露骨な書き方ではないけれど、1997年に産経新聞が出版した『20世紀特派員』という本の中に、「性の嵐」というタイトルで、大阪産経の女性記者が、サンガーと加藤シヅエとスメドレーの奇妙な関係を書いています。
宮崎 
スメドレーは誰とでも関係した。
たしかリヒャルト・ゾルゲとも関係があったでしょう。
高山 
尾崎秀実ともやっている。
その時に使ったのがサンガー印のコンドームだったんです(笑)。 
GHQは日本人という民族を消滅させるつもりだった。
中略
スキピオが出した降伏条約の中には、カルタゴの貴族たちの子弟は、全員をローマに留学させるというものもあった。
これも戦後の日本統治とまったく同じです。
宮崎 
似ていますね。フルブライト奨学金でしょう?
高山 
さらに農業化と言って、NHKに「新しい農村」というラジオ番組をつくらせた。
宮崎 
1963年からは「明るい農村」になる。
いまでも焼酎の銘柄で「晴耕雨読」というのがありますよ。 
高山 
日本は工業国だから、農業依存度はそんなに高くない。
農業人口は5%ぐらいじゃないですか。  
宮崎 
いまは1%ぐらいですが、第一次の漁業と林業も入れたら、もうちょっとあったと思うけれど。 
高山 
いま漁業は40万人。林業はほとんどゼロに近い。
農業も表向きは800万人と言っているけれど、農水省は年間に1時間働いても農民に数えています。
実質はもう200万人いるか、いないかです。 
僕が中学1年か2年だから、昭和31~昭和32年売春防止法は制定されたもののまだ施行されていなかったころですが、その時に全国共通の模擬テストがあって、農業人口は総人口の何パーセントかという問題が出た。
30%、15%、5%と三択があって、僕はそんなに多くないと思って5%と答えた。
そうしたら、僕だけが100点満点だったからよく覚えている。
農業人口はあの時でも5%だったんです。 
要するに農業国でもない日本に、NHKが「明るい農村」をラジオで放送していた。
RPO通信員とかなんとか、英語読みの通信員がいて、小麦の収穫をレポートするという内容です。あのころは情報はラジオしかなかったからね。
宮崎 
もう一つ、キリスト教の「ルーテルアワー」とか。
そういうラジオ放送が堂々とあったんですから。
GHQは家族計画と優生保護法で日本の人口減少を画策した
宮崎
2019年の日本の出生数がついに90万の大台を切って、86万人にまで減少しました。
まさに日本消滅のために人口減らしをするというGHQのまいた種が、いまごろ咲いてきたということですね。
高山 
そうです。
加藤シヅエ社会党の陰謀というか、アメリカに踊らされたというか。
加藤シヅエを通して家族計画をやって、「一姫、二太郎」までで、それ以上は産ませないというアメリカの策謀が、戦後70年にして、やっと花開いた。 
昭和20年にそれまでの帝国議会憲法草案を飲まさせて、翌21年4月の第一回男女普通選挙で、加藤シヅエを始め社会党共産党員を大量に当選させて一気に平和憲法に変えさせた。
要するにGHQのお声がかりの人間を議会に送り込んで反対するやつはどんどんパージした。
宮崎 
レッドパージみたいですね。
高山 
レッドではなくて、あの時は保守パージ、大政翼賛会パージで、GHQの方針に従わないものは全部排除していった。
そして、あの平和憲法を通す。
さらに、いまの80万人台になった家族計画も盛り込まれていた。 GHQの公衆衛生福祉局長クロフォード・サムスという陸軍軍医が中心になってサンガーを日本に何度も招いて、加藤シヅエと一緒に家族計測を遊説行脚させた。
要するに日本人に子供を産ませない政策です。 
そして、日本には大きな家屋敷は合わないと言って、小さなマッチ箱みたいな2DKの団地をつくらせて核家族化させる。
占領当初からどうやって日本の人口を減らすかと計画していた。 
インディアンが相手ならば、女と子供を殺せばよかった。
男だけならやがて滅んでしまう。
だから、サンドクリークの虐殺みたいに、男のいない留守に女子供を全部殺す。これは旧約聖書に書かれているとおりの殺し方です。
しかし、戦争が終わった以上は公然とそうはできないから、日本の大家族制がよくない、核家族がいい、要らない子供は中絶していいというキャンペーンを張った。 
核家族になれば、小さな2DKで十分で、子供は一人かせいぜい二人がいいという価値観をずっと朝日新聞加藤シヅエ社会党がリードしていったわけです。
宮崎 
なるほど。
日本のウサギ小屋のような団地というのは、アメリカの謀略だったんだ。ウサギの住宅は小さくていいなどと吹聴して。 
昭和21年に引き揚げが始まってから、日本の出生数は年間270万人ぐらいあって、それが団塊の世代になる。
このベビーブーマーの出現を目撃して、アメリカは人口削減と言ったわけですか。
これは後知恵で出てきているんですか。
高山 
いや、GHQは進駐して来た早々に家族計画と言っていた。
GHQが加藤シヅエを担ぎ出しだのは、昭和10年代に加藤シヅエ優生保護法の講演会を開いて、ヒットラーと同じようにだめな子は早くから去勢する、産まないようにするという活動をやっていたので、GHQは進駐直後から彼女に目をつけていた。
そういう意味では、「日本のカルタゴ化」を本当に計算ずくでやっていたんだと思う。 
昨年、旧優生保護法下で強制不妊手術を受けた被害者に一時金を支払う法律が成立して、安倍首相が被害者に謝罪していましたが、本当は社会党朝日新聞が謝罪しないといけない。
なぜなら優生保護法加藤シヅエが強力に運動して実現させた法律だったからです。 
加藤シヅエは日本のヒットラーですよ。
ドイツでもヒットラーが優勢保護政策をやっている。
それを加藤シヅエはGHQのバックアップでやった。
朝日新聞も一緒になってGHQの言うとおりだと報道した。
宮崎 
朝日は本当に題名を変えたらいいんだよね。
「赤い、赤い、真っ赤な朝日」ではなく、「アメリカ朝日」とかね。