戦後、話はがらり変わってしまう…神奈川大名誉教授の常石敬一や共産党の下里正樹らが「731部隊は支那人ら3000人を細菌戦の人体実験に使った」と言い出した。

2023年07月06日

以下は本日発売の週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江…彼については、故人を悪くは言いたくないが(下記の高山正之に倣って言えば)村上等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。

日本の冤罪
イザベラ・バード京城(現ソウル)が世界で一番汚いと思っていた。
でも北京に行ったらそっちが一番だと知ったと記述している。 
それは疫学でも裏付けられる。
「家」という字は屋根の下に豚と書く。
人とその排泄物を食う豚が同居する世界は過去、人類を脅かす疫病を生み続けてきた。 
欧州の黒死病のDNAを辿ったら支那に行きついたし、スペイン風邪も出稼ぎの苦力が欧州に持ち込んだことが分かってきた。 
最近はSARSを生んだコロナも蝙蝠を食う支那人しか生みだせない疫病だ。 
日本軍はそんなところとも知らず日清戦争を戦った。
1417人が戦死したがコレラ赤痢で1万1000人も死んでいる。 
戦いが終わると広島湾の似島などに帰還兵23万人を隔離して支那の黴菌を洗い流す検疫が行われた。 
日本軍はこの経験から師団ごとに防疫給水班を置いた。
支那の戦場ではこの班が伝染病予防と、きれいな水の確保に努めた。 
第五師団にいた中島慎三郎の記録が残る。 
「蔣介石軍を追って九江に入ると敵軍は長江の堤防を切り、どの井戸にもコレラ菌を撒いていった」 
「わが軍は堤防を補修し、井戸水を浄化してから北進した」
満洲関東軍防疫給水部731部隊の仕事も同じだ。 
満洲支那に勝る瘴癘(しょうれい)地でトラコーマや梅毒の罹患率は高く、コレラチフスも常在した。 
現地に派遣された明大前肛門科の先代女医は、治療の第一歩はお風呂。
それほど汚かったと語っていた。 
731部隊の忙しさがそれで理解できると思うが、戦後、話はがらり変わってしまう。 
例えば神奈川大名誉教授の常石敬一共産党の下里正樹らが「731部隊支那人ら3000人を細菌戦の人体実験に使った」と言い出した。 
どんな実験かというとペスト菌爆弾を彼らの中に撃ち込み罹患させたとか。 
部屋を真空にして血を沸騰させ爆発させたとか。 
石井四郎軍医中将はそんな実験を細密に記録し、米軍は貴重なデータと引き換えに同部隊全員を無罪放免したとか。 
でも、ちょっと考えれば細菌爆弾を爆発させたら菌は死ぬ。
現にニューヨークの世界貿易センター地下で600㌔爆弾を爆破させた事件では放出されるはずのシアンガスが高熱で燃えてしまっている。 
真空実験もソ連ソユーズ事故で実証されたように、血は沸騰せず、人体も爆発しなかった。 
「米軍の免責」もヘンだ。 
米国は日本に原爆を落とした。
言い訳もできない残忍さだ。
それを正当化するのに「日本軍はもっと残忍だった」を証明しようとあのころは躍起だった。 
でも何も出なかった。
だから南京大虐殺とかバターン死の行進とか愚にもつかぬ嘘を並べていた。 
731部隊がホントに残忍なことをやっていたら大喜びしただろう。
ほら見ろ、原爆は正しかったと。 
常石の「人体実験など無縁の米軍がデータを欲しがった」も笑わせる。 
なぜなら米国人は人体実験大好きで、やりたい放題やっていたからだ。 
ペニシリンが発見された1942年にはグアテマラの囚人1146人に梅毒菌を注入し、被験者69人を死なせている。 
原爆ができると末期がん患者18人にプルトニウムを注入し、その毒性の調査をやった。 
シンシナティでは医療費未払いの患者に250ミリシーベルト放射線を浴びせて観察もしている。 
被験者はだれも生体実験とは知らされず、ただ苦しんで死んでいった。 
コトがばれてクリントンオバマが恥ずかしそうに謝罪している。
それが米国の偽らざる素顔だ。 
因みに常石は松本サリン事件の折「農薬からサリンができる」と無知を曝して冤罪騒ぎを起こしている。 
今、飯田市731部隊元少年兵という老人が誰に乗せられたか「人体実験はあった」と騒いでいる。 
いい機会だ。
日本の冤罪をしっかり考えたい。

2023/5/15, in Osaka