同じように中国人も不幸なことに、「天照大神の子孫の大和民族」に対抗して自分たちは「黄帝の子孫の中華民族」であるとして中国という国づくりをしました

2020/8/26
以下は、有数の読書家である友人から是非にと購読を勧められた本からである。
世界有数の東洋史学者の一人である宮脇淳子さんの著作である。
彼女の存在を教えてくれたのは、戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之である。
彼女のご主人であった故・岡田英弘氏は世界最高峰の歴史学者であると、朝日新聞が決して、その存在を知らせなかった碩学古田博司大教授は何度も言及している。
私は宮脇淳子さんは世界有数に幸福な人生を歩んでいる人だとも思う。
その慧眼については言うまでもない。
米国の歴史学会を支配している韓国のエージェント以外の何者でもないアレクシス・ダデンや、終戦直後の日本で日本女性を好きにもて遊びながら、反日学者の一人として名を売っているジョン・ダワー達は、彼女の爪の垢を煎じて飲まなければならない。
明確、明晰な文章、その結果として極めて読みやすい事も、彼女が超一級の学者である事を証明している。
この本は、日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
日本国民は、今すぐに最寄りの書店なりアマゾン等で購読しなければならない。
これだけの、本物の学者の学問的業績が満載された本が、たったの900円なのだから、猶更である。

第9章 なぜ韓国人は日本を目の敵にするのか
日本の朝鮮統治ではじめてコリアンという意識が生まれた 
日本は朝鮮半島に住む人たちを、戦前も戦中も民族としては朝鮮人と呼んでいましたが、英語では「コリアン」と言います。
国名としてのコリアの語源は高麗ですが、高麗は高句麗を継いだことを自負していました。
それを英語で言い表したものです。
元朝フビライの時代、ヨーロッパからアジアにやってきたマルコ・ポーロなどが、日本の「ジパング」と同様にこの国名をヨーロッパに伝えたので、高麗は滅びてもヨーロッパではこれをコリアと呼ぶわけです。 
朝鮮と韓については、漢字の史料に古くからどちらも現れます。
しかし、古い時代に出てくる「朝鮮」も「韓」も、半島を統一した国家ではなく集団の名前なのです。
それで南と北は相手と違う名前を選んで、南は大韓民国(略して韓国)と言い、北は朝鮮民主主義人民共和国と名乗りました。
ただ英語では、自分たちの民族名をどちらもコリアンと言っています。 
しかし、これまでも述べてきたように朝鮮人は5000年前からいて、独自の歴史を紡いできたのかと言えば、そんなことはまったくなかったのです。
日韓併合のあと、日本が統治した土地のなかで日本人でない人たちがコリアンになったのです。 
日本が統治する1910年までは、同じ民族だと国内で意識していたことは一度もありません。
両班階級の人間が奴婢階級と自分たちは同じ人問だなどと思ったはずがないのです。
朝鮮半島に住む人たちは5つの階級に厳然と分かれていて、下層階級を人間扱いしていないので、民族という自覚はなかったのです。 
日韓併合によって日本人が朝鮮半島を統治したことで、彼らは日本人ではないということを理解するようになったのです。
民族というのはいまでは当たり前のように言われますが、じつは民族は、基本的に世界中で18世紀末から19世紀にかけて国民国家が形成されてからしか存在しない概念なのです。
ナショナリズムという考え方も、ネーション・ステートつまり国民国家がなければありません。
国民国家は、アメリカ独立戦争フランス革命まで世界中どこにもなかった国家体制でした。
すでにここに何重にも欺瞞やウソがあるのです。 
そもそもコリアンは日本に対抗する概念として生まれているので、日本をライバル視し、日本に勝つことが彼らの存在を確認する手段になっています。
同じように中国人も不幸なことに、「天照大神の子孫の大和民族」に対抗して自分たちは「黄帝の子孫の中華民族」であるとして中国という国づくりをしました。
「われわれ中国人」としてまとまるのは、日本人が敵のときだけで、敵がいなくなれば国内で権力闘争がはじまります。 
このように韓国、中国の反日は、彼らの国が続いているかぎり、あるいは彼らが自分たちを民族と思っているかぎり、未来永劫続くと思ったほうがいいでしょう。

この稿続く。

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