2021/1/1
以下は2021/1/1の産経新聞一面に、中国共産党をもう助けるな、と題して掲載された、乾正人論説委員長の論文からである。
見出し以外の文中強調は私。
新年早々、くだらぬ話で恐縮だが、私はかなり濃厚な「親中派」だった。
40年前、大学受験で選択した外国語は中国語だった。
NHKラジオの中国語講座を熱心に聞き、元共産党員が先生をしていた市民講座に通った成果を誇示したいという若気の至りからである(英語が苦手だったからでもあるが)。
当時、そんなばかげたことをした高校生はほとんどいなかったが、市民講座で配られた質素なテキストに載っていた「赤脚医生(最低限の医療知識で農村を巡回した医者。文化大革命時に毛沢東が奨励した)」の話は、今でも覚えている。
私は「親中派」だった
いずれ中国は米国と肩を並べる大国になり、中国語をマスターすれば何かと得だ、という打算もあったが、幼稚な高校生の夢想をはるかに上回るスピードで中国は発展した。
自由と民主主義とは無縁のディストピア(理想郷と対極の世界)になろうとは、想像だにしなかっだが。
夢想から目覚めさせてくれたのは、平成元年6月4日に起きた天安門事件である。
中国共産党は、軍を出動させ、自由を求める市民や学生に容赦なく銃弾を撃ち込み、鎮圧した。
犠牲者数はいまだ正確にはわかっていない。
私は当時、就任間もない宇野宗佑首相の番記者として、一挙手一投足を追っていたが、事件について何も発信しない彼に大いに失望した。
「この人は総理大臣に向いていない」と日記に書いた。
それどころか、事件当日に外務省は、西側諸国が共同して制裁措置をとることに反対する文書を作成していたことが、先月公表された外交文書で明らかになった。
7月に開かれたアルシュ・サミットでも日本は一貫して制裁を緩やかにしようと立ち回っていた実態も明確になった。
ベルリンの壁が崩壊した後、東側諸国が次々とソ連のくびきから離れ、ソ連共産党の一党独裁が終焉を迎えてから今年で30年。
天安門事件を引き金として中国共産党による一党独裁体制が崩れていたとしても、何の不思議もなかった。
そんな瀕死の共産党を救ったのが、日本だったのである。
「中国を孤立化させてはいけない」を大義名分に、いちはやく経済協力を再開したのも日本だった。
歴史は繰り返すのか
日本は戦時中も中国共産党を救っている。
生前、毛沢東は訪中した日本の要人が「日本軍が中国を侵略して申し訳なかった」と判で押したように謝ったのに対し、いつもこのように答えたという。 「申し訳ないことはない。日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらした。皇軍がいなければ、われわれは政権を奪えなかった」
少し説明が必要だろう。
蒋介石率いる国民党軍に敗走し、延安まで落ちのびた毛沢東が息を吹き返したのは、日本軍が昭和12年に国民党軍と全面戦争に突入し、蒋介石が国共合作に踏み切らざるを得なかったからだ。
敗走に次ぐ敗走で2万5千人まで減っていた共産党軍は、8年後の終戦時には120万人にまで膨れあがり、後の国共内戦に打ち勝ったのである。
ことに共産党軍に引き渡された日本軍の近代兵器が勝敗の帰趨を左右したとの説もある。
つまり、戦時中は軍部が、戦後は外務省が 「中国共産党を助けた」のである。
新型コロナウイルスによって世界は一変したが、中国・武漢で最初の感染爆発が起きた際、当局による情報隠蔽が、パンデミック(世界的大流行)の引き金を引いたことを忘れてはならない。
すべての個人情報を国家が管理し、自由を求める「危険人物」を容赦なく監獄や収容所にぶち込む。
チベットやウイグルでの弾圧が、香港でも公然と行われ始めた現実から日本政府も国会も目を背けている。
いま再び、中国は西側諸国の「反中同盟」を切り崩そうと日本を懐柔しようとしている。
手始めが、習近平国家主席の国賓来日実現だ。
日本は、瀕死の中国共産党を2度助けた。
3度目は、絶対にあってはならない。
もし習近平来日に賛成する政治家や官僚がいれば、それはまさしく「国賊」である。
「親中派」の私が書くのだから間違いない。
以下は2021/1/1の産経新聞一面に、中国共産党をもう助けるな、と題して掲載された、乾正人論説委員長の論文からである。
見出し以外の文中強調は私。
新年早々、くだらぬ話で恐縮だが、私はかなり濃厚な「親中派」だった。
40年前、大学受験で選択した外国語は中国語だった。
NHKラジオの中国語講座を熱心に聞き、元共産党員が先生をしていた市民講座に通った成果を誇示したいという若気の至りからである(英語が苦手だったからでもあるが)。
当時、そんなばかげたことをした高校生はほとんどいなかったが、市民講座で配られた質素なテキストに載っていた「赤脚医生(最低限の医療知識で農村を巡回した医者。文化大革命時に毛沢東が奨励した)」の話は、今でも覚えている。
私は「親中派」だった
いずれ中国は米国と肩を並べる大国になり、中国語をマスターすれば何かと得だ、という打算もあったが、幼稚な高校生の夢想をはるかに上回るスピードで中国は発展した。
自由と民主主義とは無縁のディストピア(理想郷と対極の世界)になろうとは、想像だにしなかっだが。
夢想から目覚めさせてくれたのは、平成元年6月4日に起きた天安門事件である。
中国共産党は、軍を出動させ、自由を求める市民や学生に容赦なく銃弾を撃ち込み、鎮圧した。
犠牲者数はいまだ正確にはわかっていない。
私は当時、就任間もない宇野宗佑首相の番記者として、一挙手一投足を追っていたが、事件について何も発信しない彼に大いに失望した。
「この人は総理大臣に向いていない」と日記に書いた。
それどころか、事件当日に外務省は、西側諸国が共同して制裁措置をとることに反対する文書を作成していたことが、先月公表された外交文書で明らかになった。
7月に開かれたアルシュ・サミットでも日本は一貫して制裁を緩やかにしようと立ち回っていた実態も明確になった。
ベルリンの壁が崩壊した後、東側諸国が次々とソ連のくびきから離れ、ソ連共産党の一党独裁が終焉を迎えてから今年で30年。
天安門事件を引き金として中国共産党による一党独裁体制が崩れていたとしても、何の不思議もなかった。
そんな瀕死の共産党を救ったのが、日本だったのである。
「中国を孤立化させてはいけない」を大義名分に、いちはやく経済協力を再開したのも日本だった。
歴史は繰り返すのか
日本は戦時中も中国共産党を救っている。
生前、毛沢東は訪中した日本の要人が「日本軍が中国を侵略して申し訳なかった」と判で押したように謝ったのに対し、いつもこのように答えたという。 「申し訳ないことはない。日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらした。皇軍がいなければ、われわれは政権を奪えなかった」
少し説明が必要だろう。
蒋介石率いる国民党軍に敗走し、延安まで落ちのびた毛沢東が息を吹き返したのは、日本軍が昭和12年に国民党軍と全面戦争に突入し、蒋介石が国共合作に踏み切らざるを得なかったからだ。
敗走に次ぐ敗走で2万5千人まで減っていた共産党軍は、8年後の終戦時には120万人にまで膨れあがり、後の国共内戦に打ち勝ったのである。
ことに共産党軍に引き渡された日本軍の近代兵器が勝敗の帰趨を左右したとの説もある。
つまり、戦時中は軍部が、戦後は外務省が 「中国共産党を助けた」のである。
新型コロナウイルスによって世界は一変したが、中国・武漢で最初の感染爆発が起きた際、当局による情報隠蔽が、パンデミック(世界的大流行)の引き金を引いたことを忘れてはならない。
すべての個人情報を国家が管理し、自由を求める「危険人物」を容赦なく監獄や収容所にぶち込む。
チベットやウイグルでの弾圧が、香港でも公然と行われ始めた現実から日本政府も国会も目を背けている。
いま再び、中国は西側諸国の「反中同盟」を切り崩そうと日本を懐柔しようとしている。
手始めが、習近平国家主席の国賓来日実現だ。
日本は、瀕死の中国共産党を2度助けた。
3度目は、絶対にあってはならない。
もし習近平来日に賛成する政治家や官僚がいれば、それはまさしく「国賊」である。
「親中派」の私が書くのだから間違いない。
*本論文は、麻生太郎、高市早苗さんを始めとした自民党内の、まっとうな政治家全員が、心して読まなければならない。
今、石破や岩屋が行っている事は、国賊としての行為である。
もし、かれらの国賊としての行為を、いつまでも続けさせるのであれば、あなた方も国賊の仲間入りをするだけだからである。
それだけにとどまらず、自民党解体に繋がるからである。
貴方たちは、石破等と違って、自民党を心から愛しているはずだ。
彼らをこのままにしておけば、参議院選挙で、自民党が崩壊する事にすら気づかないのであれば、貴方がたは、日本を、ありとあらゆる意味で崩壊させ、あろうことか、人類史上最悪の共産党一党独裁、否、習近平の独裁国家、史上最悪の監視社会国家、真の学問も芸術も存在しない国家、史上最悪、最大の人権侵害国家、民族ジェノサイド国家の属国に、 日本を売りわたす事に同意した事になるのである。
何の行動も起こさなければ、あなた方は、安倍さんを殺した真犯人である朝日新聞や、これと同調して来た所謂文化人たちと同様に、今度は、貴方がたも、安倍さんを殺すのである。
安倍さんは日本国の為に一生を捧げた。
日本を運営する責任ある政党として、自民党の為に一生を捧げた。
私は、あなた方が、まともな政治家として、日本国を救うために、史上最悪、最低に、愚劣な自民党政権である、石破内閣を、ごく近い或る時期に終焉させるのだと信じている。
日本国民の大半、圧倒的大多数が望んでいる、安倍さんの政治、安倍さんの意思を継承する事を、日本国中に高らかに響かせて、衆参同日選挙を行い、自民党を、安倍さんの政治、安倍さんの偉業を継承する政党として圧勝させると決意していると、今でも信じている。
あなた方が決起すれば、日本中の大多数は、あなた方に投票する。
もし、あなた方が、そんな単純な事も分からず、朝日新聞や中国や公明党の計略に嵌った時は、日本国沈没である。
あなた方全員は、国賊として、歴史に刻まれることになる。
今、石破や岩屋が行っている事は、国賊としての行為である。
もし、かれらの国賊としての行為を、いつまでも続けさせるのであれば、あなた方も国賊の仲間入りをするだけだからである。
それだけにとどまらず、自民党解体に繋がるからである。
貴方たちは、石破等と違って、自民党を心から愛しているはずだ。
彼らをこのままにしておけば、参議院選挙で、自民党が崩壊する事にすら気づかないのであれば、貴方がたは、日本を、ありとあらゆる意味で崩壊させ、あろうことか、人類史上最悪の共産党一党独裁、否、習近平の独裁国家、史上最悪の監視社会国家、真の学問も芸術も存在しない国家、史上最悪、最大の人権侵害国家、民族ジェノサイド国家の属国に、 日本を売りわたす事に同意した事になるのである。
何の行動も起こさなければ、あなた方は、安倍さんを殺した真犯人である朝日新聞や、これと同調して来た所謂文化人たちと同様に、今度は、貴方がたも、安倍さんを殺すのである。
安倍さんは日本国の為に一生を捧げた。
日本を運営する責任ある政党として、自民党の為に一生を捧げた。
私は、あなた方が、まともな政治家として、日本国を救うために、史上最悪、最低に、愚劣な自民党政権である、石破内閣を、ごく近い或る時期に終焉させるのだと信じている。
日本国民の大半、圧倒的大多数が望んでいる、安倍さんの政治、安倍さんの意思を継承する事を、日本国中に高らかに響かせて、衆参同日選挙を行い、自民党を、安倍さんの政治、安倍さんの偉業を継承する政党として圧勝させると決意していると、今でも信じている。
あなた方が決起すれば、日本中の大多数は、あなた方に投票する。
もし、あなた方が、そんな単純な事も分からず、朝日新聞や中国や公明党の計略に嵌った時は、日本国沈没である。
あなた方全員は、国賊として、歴史に刻まれることになる。
反安倍の為に、出鱈目な世論調査を繰り返して、終に石破政権を誕生させた朝日新聞を始めとしたマスメディア。
意味不明に石破政権を作った岸田、菅、彼らも日本の政治史上、国賊の一味として記される事になるのである。